女性の社会進出も当たり前になり、独身時代はもちろん結婚してからも退職せずにずっと正社員として働く女性も増えてきました。
それに伴い、仕事のことや職場での人間関係で悩む女性も比例するように増加傾向にあります。
またキャリアアップや転職などについて本気で考える女性も多いです。以前は女性は就職しても結婚したら退職するというパターンが一般的でした。
そのため、本気でキャリアアップや自分の仕事に対する将来のことを考えている人はそれほど多くはなく、あくまでも結婚するまでの腰かけ的な考えの人も少なくなかったと思います。
しかし結婚せずに独身のまま生涯を過ごすという選択をする人、結婚しても正社員として働き続ける人なども多く、仕事に対しての考え方も男性と同じようになり、将来のことも考えて転職をする人も増えてきました。
昔は女性は単に事務仕事とかのデスクワークが多かったのですが、同じ事務仕事でもちゃんとした専門的な知識のある人や資格を持っている人が優遇されるようになってきました。
そこで就職や転職の際に女性が持っていると有利になりそうな資格などをいくつか紹介したいと思います。
英検やTOEICなどの英語関連の資格
もちろんこれは就職や転職先の企業にもよりますので、必ずしも英語の資格があれば有利という訳ではありません。
しかし今はネットの時代ですから今までとは比べ物にならないぐらい英語に触れる機会が増えてきました。グローバル化の波がすごい勢いで押し寄せてきていますので、英語ができるだけでかなりビジネスの幅が広がることは間違いありません。
これから働く企業がもし英語を話せる人材を求めているのなら、こうした英語関連の資格は必須です。
できれば英検だと準一級以上、TOEICだと600点以上は最低でもほしいところです。
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト)
これはマイクロソフトが公式に発行している資格で、ワード、エクセル、パワーポイント、アクセスなどのソフトが使えることを証明する資格となります。
特に事務職なんかでワードやエクセルはほぼ必須に近いですが、ほとんどのところは実際にテストをしたりせずに、面接だけで決めているところも少なくありません。
特に中小企業なんかだと、ワードやエクセルは使えますか?という質問に対して、使えますと言えば受かったりします。しかし実際には人によってはレベルがバラバラでかなり使いこなせる人もいれば、最低限の操作すら怪しい人も少なくありません。
例え前職で使っていたとしても、その職場のやり方でしか使えないケースも多いです。
大手企業ならともかく、中小企業などでこうした能力を試験でテストする環境ができているところなんてほとんどないので、結局採用する側も本人の申告だけで採用したりするのが実情です。
しかしこのMOSというマイクロソフト認定の資格を持っていることで、ワードやエクセル以外のソフトもしっかりと使いこなせるという証明にもなるため、採用する側も安心して雇用することができるため、こうした資格を持っておくと就職にはかなり有利ではないでしょうか。
実際、中小企業の多くはパソコン操作が苦手な上司や役員も多く、社内にこうした資格を持っている人がひとりいると非常に重宝されることは間違いないでしょう。
資料作成や表計算、プレゼン用の資料作成などをすべてまかせられるスタッフがいなくて困っている会社は山ほどありますので、即戦力として雇ってもらえる可能性も少なくありません。
秘書検定
社会人はもちろん大学生にも人気のある資格として有名なのが秘書検定です。1級から3級まで3つの難易度の異なる資格があります。
秘書検定が学生にも人気の理由としては、社会人としての基礎的なことも学べるためです。
秘書検定の試験の内容としては、秘書としての知識やスキルはもちろんですが、その中には社会人としての一般常識はもちろん、敬語の使い方や電話での対応の仕方、ビジネスで必要な文書の作成など、これから社会人として生活していく上で大切なことはほとんど学ぶことができるようになっています。
秘書検定を持っていることで、社会人としての一般的な礼儀作法はもちろん、接客やマナーなども含めてすべて身についているという証明にもなりますので、業界や職種関係なく持っておいて損はない資格です。
簿記検定
事務や経理などの仕事への転職や就職を考えている人は簿記資格を持っていると非常に有利です。
経営者にとっても、経理で働く女性には経理の知識はもちろん帳簿、経営に対する知識も幅広く持っている人だと非常に助かります。
簿記の場合は1級、2級、3級と難易度によって資格が異なりますが、就職や転職に役立てるのであれば、最低でも2級を取得していることが望ましいでしょう。
また、本気でキャリアアップを狙っているのであればがんばって1級に挑戦してみるのもいいと思います。2級と1級では難易度はかなり異なりますが、その代わり、1級を持っているというだけでかなりのアドバンテージを得られることは間違いないでしょう。
簿記の勉強は今の仕事を続けながらでも自宅で好きな時間に学べる通信講座も多いため、自分に合ったコースを選ぶと良いでしょう。簿記の通信講座は、簿記1級の安い通信講座を紹介している記事もあるので、気になる方はぜひチェックしてみて下さい。簿記1級の安い通信講座
念のため、、、ですが、簿記1級を目指すにはまず2級程度の知識は必要ですので、もし現時点で全然簿記に対しての知識がない人は、一番取りやすい3級辺りからスタートするほうが取り組みやすいでしょう。
ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーと呼ばれる人はたくさんいますが、実は資格にもいくつかの種類があります。まず国家資格であるFP技能士というのがあり、民間資格のCFP、AFPというものがあります。
国家資格のFP技能士は1級、2級、3級と難易度によって分かれていますが、民間のほうもそれぞれ難易度によって2種類の資格が存在します。
難易度の比較としては、FP技能士の2級と民間資格のAFPがだいたい同等レベル、そしてFP技能士1級と民間資格のCFPが同等レベルと言われています。
なので国家資格も民間資格も両方取得することももちろん可能ですが、最初はどちらかに絞って取得を目指すほうがいいでしょう。
FP技能の2級を先に取得することで一定のプロセスを経ることでCFPの資格を取得することもできるため、まずは国家資格のFP技能士2級を目指すことが一番効率よく資格取得できるようになっています。
世界的に見ても日本人はお金に対する教育がちゃんとされていないと言われることも多く、お金の話はタブーとされる風潮もありましたが、時代も変わってきて、最近はファイナンシャルプランナーの仕事もどんどん増えてきています。
お金に関する資格は、保険会社や不動産会社などの仕事では非常に有効に活用できますし、ファイナンシャルプランナーとして独立することも可能な資格です。
また、お金に対する幅広い知識は今後の生活においても役に立つことが多く、自分の勉強のために取得する人も少なくありません。
これから何か資格取得を検討中の方へ
資格取得はひとつの勉強のきっかけにもなるのでとても良いことだと思います。ただ、それほど興味がないけどとりあえず取っておこうぐらいの感じで勉強を始めてしまうと、ほとんどの人は途中で挫折してしまうようです。
まずは将来のキャリアデザインなども考えつつ、今の自分に何ができるかとか、どういう業界でどんな仕事をしたいかなども検討した上で、取得する資格を決めるほうがいいでしょう。
また、直接仕事に活かせなくても今後の人生において役に立つ資格もたくさんありますので、仕事関係なく、趣味のひとつとして勉強をしてみるのも何かのきっかけになっていいかもしれませんね。