ゴミ屋敷の遺品整理はどうすればいいか

日常のハナシ

家族や親せきなど自分に近い人がなくなった場合は、残された遺族が気持ちを整理するために遺品整理を行ないます。

亡くなった状況などにもよりますので、一概には言えないですが、場合によっては非常に大掛かりな作業になる場合もあります。

例えば長い間老人ホームなどに入居されていた場合などは、すでに自宅では亡くなられた方のものはある程度整理されている場合も多いです。

また人は死期が近づいてくると何か察する人もいるらしく、自分で身の回りを片付け始める人もいるようです。

しかし昔のように家族がみんな同じ家に住んでいる状態ならいいですが、最近だと高齢の両親は地方に住んでいて、その子供たちは都会で家族を持って暮らしていたりすることが多いです。

また高齢者のひとり暮らしも増えてきており、孤独死という言葉が一般的になってきました。

人によっては片づけられない高齢者がゴミ屋敷のようなところに住んでいたりすることも少なくありません。こうした方がもしお亡くなりになった場合は、その後の片付けが非常に大変になってきます。

こうしたゴミ屋敷を片付けるにはどうすればいいかについて解説していきたいと思います。

できれば元気なうちにゴミ屋敷状態からの脱却を

ゴミ屋敷といっても状態は様々で、ワンルームマンションや2LDKぐらいの室内のみのゴミが散乱しているだけの人もいれば、一軒家で室内はもちろん庭も含めてそこら中ゴミだらけの中で生活している人もいます。

ひどい人なら庭のゴミがあふれ出して道路にまで溢れているような例も少なくありません。

ある程度のゴミが増えてしまうと片づけるという感覚が完全になくなってしまい、どんどんゴミが溜まる一方でそれが当たり前になってしまうようです。

特に一人暮らしの老人に多く、最終的には孤独死となるケースが増えています。

亡くなられた場合は、家族がいる場合は家族の誰かがこのゴミ屋敷を処理しないといけないことになりますが、こうなってくると遺品整理どころではなくなってしまいます。

とはいえ、そのまま放置しておくこともできないため、1日でも早く片付ける必要があります。

本来なら専門の遺品整理業者に依頼するのが一番いいのですが、程度によっては自分たちで片づけをされる方たちも少なくありません。

どちらにしても賃貸などの場合は、1日でも早くきれいにして出ていかないとずっと家賃の支払いが続くことになりますので、少しでも早く対応する必要があります。

自分たちでやる場合と業者に依頼する場合について解説していきたいと思います。

自分たちで遺品整理や片づけをする場合

業者に依頼せずに自分たちでやる場合は、まず仕分けから入るのがいいでしょう。また、最終的にゴミが大量になった場合は、回収業者に来てもらうことになるかもしれませんが、必要なもの、不要なものはきっちりと分けておきましょう。

契約書や税金関連、光熱費などの書類はまず確保

まず最初に片づける前に税金関連や契約書などの書類は探すようにしましょう。本格的に片付け始めてからだと、誤ってゴミと一緒に捨ててしまうという事態にもなりかねません。

最初に部屋全体を調べて大切なものは探しておくようにしましょう。特に銀行口座、生命保険、ガス、水道、電気、通信関連の契約書などいろいろと手続きも必要になってきますので、こうした書類はできるだけ先に見つけましょう。

捨てるべきかどうするべきか迷うものは後回しに

まず大事な書類をしっかりと確保できたら次はいよいよゴミの仕分けですが、捨てるかどうか迷いそうなものがあれば、その場で判断をせずに一旦別のスペースを取ってそこに置いておきましょう。

たいていの場合、こうしたゴミ屋敷は9割ぐらいはゴミとなります。しかし思い出の品や捨てるべきかすぐに判断できないものも中にはあると思いますので、そうしたものは一旦別の場所においておくのがいいでしょう。

とりあえず確実にゴミだと判断できるものを優先して、処理していくのがいいでしょう。まずは室内にある不要なものはすべて除去することに専念しましょう。

手紙や住所禄なども一応残しておく

故人に送られた手紙や住所録などもとりあえず一旦残しておく方がいいでしょう。もしかしたら亡くなったことを知らない人もいるかもしれませんし、場合によっては連絡をしたほうがいいケースも出てきますので、一旦捨てずにおいておきましょう。

かさばる場合はデジカメでとっておくとか、スキャナ等で読み込んでデータにしておくという方法もあります。

故人の所有物ではないものがある場合

明らかに故人の所有物ではないものが出てくる場合もあります。誰かに借りてそのままになっていたとか、返すのを忘れたままになっているものとか、可能であれば後で調べることもできるので、トラブルを避けるためにも捨てずに一旦は残しておきましょう。

遺品整理やゴミ屋敷の清掃業者に依頼する場合

もし自分たちで掃除をしたとしても最終的にはゴミの処理は業者に依頼しないといけません。ゴミ屋敷のゴミとなれば、例えアパートの一室であったとしても、相当な量になります。

であれば、最初から遺品整理やゴミ屋敷の清掃をやってくれる業者に依頼したほうがかなり負担は楽になるでしょう。

もちろん料金はかかりますが、自分たちでやる場合の労力を考えれば、依頼するのも全然アリだと思います。

遺品整理業者に依頼するメリット

専門業者に依頼する場合のメリットはやはり時間と労力を節約できる点にあります。

実際にゴミ屋敷を片付けたことがある人は分かるかもしれませんが、予想以上にめちゃくちゃ時間がかかります。

さらに言えば、単にゴミを集めて回収するだけではなくて、その場でゴミの仕分けはもちろん、必要なもの不要なものを判別しながらになるので、けっこう細かい作業も伴います。

したがって自分たちでやると相当日数がかかってしまうことにもなり兼ねません。

しかし専門業者の場合は、片付ける広さに応じた人数のスタッフが来てくれて片づけてくれるので、かなりスピーディーに片付けることが可能です。

たいていの場合は1日で完了するので、まとまった時間が取れない人にはおすすめです。

遺品整理業者に依頼する時の注意点など

先に挙げた契約関係の書類や銀行口座などは、もしどこにあるか分かっている場合は業者に依頼する前に見つけておきましょう。

また同様に住所録や手紙なども見つけられる範囲で見つけておくと良いでしょう。

あとは業者さんが来てから、完全に丸投げせずに一緒に捨てるかどうかの判断をしながら、作業をする方がいいのではないでしょうか。

場合によっては完全に任せる人もいますが、どんなものが埋もれているか分からないこともあるので、できれば立ち会うのがいいでしょう。

遺品整理業者を選ぶポイント

では遺品整理業者はどこで選ぶのがいいのでしょうか。

ネットで検索してもたくさんの業者がいて、どれも同じようなホームページが多いので、選ぶのに苦労している人も多いと思います。

基本はやはり見積もりなどを見て、お財布と相談して決めるのが一般的だとは思います。

ただいろんな業者さんの口コミも参考にするのが良いでしょう。最近だと口コミサイトもたくさんあって、遺品整理や不用品回収、ゴミ屋敷片付けなどの専門業者の口コミや評判などもネットチェックすることができます。

地域密着で長年事業をされているところなら、まずは安心といっていいのではないでしょうか。またホームページなどで料金をしっかりと提示しているところも選ぶ際のポイントとしては大きいと思います。

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