今はどんな業種であっても転職が当たり前の時代になってきました。国家資格などを持っていなくても、当たり前のようにみんな新しい職場や業界に転職してキャリアアップをしている人も少なくありません。
とはいえ、国家資格のようにどこにいっても確実に仕事にありつけるような資格がさえあれば、転職はそれほど難しくありません。
そもそもこうした国家資格を持って働いている人たちはひとつの職場でずっと働くよりも、いろんな職場で働いている人も多いです。どちらかと言えば、一般職よりも転職が多い仕事と言えるでしょう。
特に最近だとこうした専門職に特化した転職エージェントも増えてきました。そもそもこれらの業種の人は資格を持っているという強みがあるため、仕事を辞めることに対しても大きな抵抗はありません。
というのも、少なくとも今と同じかそれ以上の新しい仕事先が見つかる可能性が高いからです。これがもし一般的な事務職や営業職だとしたらそういうわけにはいきません。
今の社内では成績がよくて評価されていたとしても、目に見える資格などがないともっと待遇のいいところに転職できるかどうかの確約がないからです。
もし若い人たちが今後何か手に職をつけて、生涯に渡って安定した仕事を続けたいと思うのであれば、一生食べていけるような国家資格を取得しておくことをおすすめします。
今回はこうした国家資格における転職や転職エージェントについて少し紹介したいと思います。
看護師の転職
今では看護師という呼び名がやっと定着した感がありますが、昭和の時代から平成にかけては看護婦と呼ばれるのが一般的でした。今でも中高年以上の人と話すと看護婦という名称で呼ぶ人もたくさんいます。
看護師の仕事は女性が従事することが多いため、看護婦と呼ばれるようになったのだと思いますが、今では男性の看護師さんも増えてきており、看護婦という呼び名は使われなくなりました。
そんな看護師ですが、女性が多い職場ということもあって転職の多いところでもあります。また働く病院や診療科によっても仕事量が全然違ったりすることもあります。
夜勤なども普通にあるため、労働環境がかなり厳しいところもあり、人間関係や患者さんとの関係などいろいろなストレスのたまる職場でもあります。
そうしたことから転職をする人が非常に多い環境でもあるのです。
また女性が多いということから結婚して退職したけど、子育てが一段落してから職場復帰する人なども多く、比較的転職の多い仕事とも言えるでしょう。
そんな事情からも看護師に特化した転職エージェントは非常に活況で専門の転職サイトも非常に多い業界です。転職エージェントが増えはじめた初期の頃から看護師向けの転職サイトはかなり多かった印象がありますね。
薬剤師の転職
看護師と並んで人気なのは薬剤師の転職です。薬剤師さんも薬剤師免許さえあれば、病院はもちろん薬局やドラッグストアなどでいくらでも仕事を見つけることができます。
大きな病院内の薬局は仕事が忙しいこともありますが、全体的に給料も高く、看護師のように夜勤もほとんどないため、職場環境は比較的いいところも多いでしょう。
また処方箋薬局やドラッグストアなどの仕事も常にあり、普通の店舗スタッフの給料の倍近くもらえたりと給料面でもかなり優遇されています。
薬剤師さんの転職市場もかなり活況で専門の薬剤師転職サイトも非常にたくさんのユーザーがいます。
薬剤師の免許を取得するには看護師に比べると難易度が高く、薬学部に通ってやっと取得できるぐらいです。もちろん薬学部を卒業したからといっても薬剤師の国家資格に受からなければ薬剤師にはなれません。
薬学部は授業料も非常に高いこともあり、薬剤師になるのはなかなか難しいですが、一度取得すれば一生食べていける資格とも言えるでしょう。
税理士や会計士の転職
会計のスペシャリストである税理士や会計士も今や転職が当たり前の時代です。以前はひとつの税理士事務所や会計事務所で修業をしていずれは独立するか、もしくはそのまま定年まで働くかというのが一般的でした。
しかし最近は税理士や会計士専門の転職エージェントも増えてきているため、今の職場で正当に評価されていないと感じたり、給料や待遇などに不満があるのなら、こうした転職エージェントに登録して、もっと上を目指してみるのもいいかもしれません。
また、将来的に税理士や会計士を目指す人、それに経理などが得意な人で税理士事務所や会計事務所で仕事をしたいという人への求人も増えてきています。
例えば税理士や税務スタッフの転職を専門に紹介しているHuproという転職エージェントがありますが、こちらだと未経験でも転職可能な求人もたくさん掲載されています。
税理士や会計士関連の転職エージェントの中でもHuproの求人は特に多く、ネットでの評判も上々です。なお、Huproの評判・口コミはこちらでチェックすることができますので、興味のある方はぜひ見てみて下さい。
その他の特化型転職サイトいろいろ
今回は3つほど例を挙げましたが、資格保有者の特化型の転職サイトは他にもたくさんあります。例えば医師専門の転職エージェントから、介護士や保育士の転職サイトまで、あらゆる職種の専門の転職サイトが立ち上がっています。
ユーザー側としては自分の持っている資格を最大限に生かしたいという考えがあり、雇用側としても有資格者で経験値の高い人を雇いたいわけです。通常の求人で募集するよりも転職エージェントを使ったほうが、一旦転職エージェント側で人材を精査して雇用側の希望する条件に合う人を探してくれるため、お互いウィンウィンの関係で成り立っているのです。
幅広いジャンルの転職者を取り扱うと、どうしても転職エージェント側でも広く浅い人材しか集まらないため、こうした特化型のサービスは非常に有効だと考えます。
今後も資格特化型の転職エージェントは益々増えてくるのではないでしょうか。
これからの転職は業界特化型を使おう
今回は国家資格を持っているスペシャリストの転職について解説しましたが、一般的にはこうした資格を持っていない人のほうが圧倒的に多いと思います。
特別な資格がなくてもひとつの業界で経験を積んできた人なら、その経験や知識を活かして転職がしやすいような、業界の特化型の転職サイトというものも増えてきています。
例えば建築業界で長年働いてきた人は建築業界専門の転職エージェントがあったりします。特に資格などがなくても、企業側としてはその業界での経験や知識を持っている人だと仕事の流れや内容も理解しているため、即戦力として雇いたいというところも少なくありません。
手に職をつけて資格を取得することはもちろん大切ですが、一つの業界で長年働いて知識と経験値を身に着けることで、転職により大きなキャリアップができることもあります。
今は昔のように転職に対するネガティブなイメージは全くありません。むしろ転職してキャリアアップを狙っている人も多く、ポジティブなイメージで取ってくれる業界もたくさんあります。
あまりにも短期間で転職を繰り返すのはよくないとは思いますが、若い間はいろんな業種にチャレンジしてみるというのもひとつの方法でしょう。
30代や40代から未経験の業界に転職して、大きく出世したり成功したりする人もいる時代ですし、20代のころにいろんな仕事で経験を積んだからこその成功と言える人もいるはずです。
将来を見据えて資格を取得するのもいいですし、業種を決めずにいろんな業界で経験を積むのも若いうちなら経験値アップとしては良いことだと思います。
