時々見かける期間工とはどんな仕事なのか?メリットやデメリットについて

仕事のハナシ

求人雑誌や求人サイトなんかを見ていると時々見かける期間工という文字。今まであまり興味を持ってみてなかった人は、ピンと来ない人も多いかもしれませんが、文字でなんとく期間限定で働く派遣社員のようなイメージが浮かぶと思います。

イメージとしてはだいたいそんな感じで遠からずですが、期間工は普通の派遣社員とは若干異なる部分も実はたくさんあります。

今回は期間工について少し掘り下げて紹介したいと思います。

期間工は派遣社員ではなく契約社員

期間工は期間従業員と呼ばれることもあり、正確には派遣社員ではなく、期間限定の契約社員という扱いになります。

ネットや求人情報誌などでもよく出ているのトヨタなどの大手自動車メーカーの期間従業員の募集です。有名なのは自動車関連ですが、実際にはいろんなメーカーの工場でも募集していることもあります。

特に繁忙期などの大量募集をしている時期はかなり大きく求人広告を打っていることが多いので、目にしたことのある人も多いのではないでしょうか。

だいたい最初は3ヶ月程度の期間限定の雇用が多いですが、もちろん3ヶ月ごとに延長することも可能です。

特に工場の生産が忙しくなる時期に集中して募集することも多く、時期的に募集が多い時期とそうでない時期があるという特徴があります。

ポイントは派遣社員ではなく、直接雇用という部分で実はこの中にたくさんのメリットがあるのです。

期間工のメリットいろいろ

期間工は企業との直接雇用と先ほど書きましたが、まさにこれが非常に大きなメリットを受けられる部分でもあります。

派遣社員の場合だとどんなに大きな企業に派遣されていても、雇用主は派遣会社ですが、期間工の場合は例えばトヨタ自動車であれば、トヨタの契約社員という扱いになります。

トヨタの契約社員であるためトヨタ自動車の福利厚生を受けることができるうえ、寮費はもちろん光熱費なども無料の場合も多いのです。トヨタの期間については現役でトヨタ期間工で働いているみずのかずやさんの期間工ブログが非常に参考になるのでお勧めです。

また残業すればちゃんと残業代も出るし、あまりないですが休日に出勤することがあればちゃんと休日手当も支給されます。

さらに勤務先の企業の社員と同じように食堂で自由に食事をとることもできます。もちろん食費は自分で払うか、もしくは給料引きということがほとんどですが、外で食べるよりははるかにコスパも良く、栄養バランスの取れた食事をとることが可能です。

そして直接雇用の大きなメリットは、年齢にもよりますが、きっちりと仕事をこなしていれば、そのまま正社員に登用される可能性もあるという部分です。特に正社員を目指すのであれば、若ければ若い方が有利なことも多いようです。

現場採用とは言え、大手自動車メーカーの正社員になれば、福利厚生はもちろん給料や手当などいろんな面で人生の安定感が増すこと間違いありません。

短期間で一時的にお金を稼ぐことだけを目標に期間工に応募する人がほとんどですが、中には社員になるのを目指して期間工になる人もいるようです。

すぐにお金が必要な人は入社祝い金をもらえることも!

実はこうした期間従業員は求人サイトだけでなく、派遣会社があっせんしている場合もあります。もちろん派遣ではないので、派遣会社はあくまでも紹介が主な業務ですが、派遣会社経由で入社するとその派遣会社からお祝い金がもらえることもあります。

もちろん派遣会社を通さずとも期間工として入社するだけで企業から入社祝い金が出ることも多く、派遣会社経由で入社することで両方からもらえることも珍しくありません。

特に忙しい時期の企業は人材の確保が最優先ですから、こうした祝い金をだしてたくさんの期間従業員を募集しているという背景があります。

お祝い金の金額は入社する企業はもちろん、働く時期などによってもバラバラで常に一定という訳ではありません。数万円程度の時もあれば、入社するだけで給料とは別に30万円ぐらいもらえることもごく普通にあるのです。

期間工のデメリットやきついところなど

さて、ここまで期間工のいいところやメリットなどをたくさん紹介してきましたが、実はデメリットもたくさんあります。

これから期間工を考えている人は先に挙げたメリットだけに浮かれずに厳しい部分や大変なことなどもちゃんと理解した上で、応募されることをおすすめします。

だいたい想像はつくと思いますが、期間工の主な仕事はメーカーの工場でのライン作業が基本になります。ただ、小さなパーツを組んでいくとか、流れてくる商品の検査をするとかももちろんありますが、自動車メーカーの場合は重いものをひたすら運んだり、重いパーツを所定の位置に取り付けたりといった重労働になる場合もあります。

特に自動車メーカーの場合は商品自体が車という大きなものなので、大きなパーツを取り付けたりすることもあります。

また、電動ドリルでひたすらボルトを打っていくような作業もあり、一見簡単そうですが、1日中それをやり続けると腱鞘炎になったり、バネ指になったりといった弊害が出てくる人もいます。

給料も待遇も良い代わりに仕事自体はかなりしんどいとある程度は理解しておくことが大切です。

フリーターや未経験者でもできる仕事である代わりに慣れるまでとにかく大変なので、最初の1か月をいかに乗り切るかというのもひとつの目安になってきます。

ほとんどの人は最初の1か月でかなり参ってしまいますが、2ヶ月3ヶ月と続けるうちに体も比較的慣れてきて、今まで苦だった作業がそれほどでもなくなってきます。

とりあえず慣れてさえしまえば、それほど難しい作業ではないので継続することは難しくありません。

これから期間工を目指す人へ

少しでもまとまったお金がほしい、全く貯金がないので短期間でお金を貯めたい、借金がかさんでしまったので少しでも返済をしたなどなど期間工を目指す人には様々な事情があるようです。

比較的簡単に応募ができて、面接もそれほど難しくなく採用されやすいため一定期間働いてみるにはとてもいい仕事だと思います。

というのも、期間工のメリットはやはり給料面です。もちろん毎月50万円も100万円も稼げるわけではありませんが、寮などに住みながら働くことも多く、詰めて出勤すれば休みの日以外はほとんどお金を使うことがありません。

家賃も光熱費も必要なければあとは食費程度です。毎月25万円ぐらいの給料があれば、手元に残る金額がかなり多くなります。

これが例えば普通のアルバイトで一人暮らししながら働いていると、周りにも誘惑が多く、せっかく働いたお金をあっという間に使ってしまったりして、なかなか貯めることができないのも事実です。

こうした期間工の工場は地方などにあることが多いため、あまりお金を使わないというのが何と言っても大きなメリットかもしれません。

期間工に興味はあるけど自分にできるだろうかとか、自信がないと悩んでいる人は、まずは3ヶ月間がんばってみてはいかがでしょうか。

体力に自信のない人は比較的休みが多めのところ、少しでも稼ぎたい人は休み少なめのところを選んで、一度体験してみるのも悪くはないでしょう。

給料の良いところだと時期にもよりますが、3ヶ月で100万円ぐらいの給料をもらえるところも珍しくはありません。もしたかしたら3ヶ月がんばってみることで天職に巡り合えるかもしれませんよ。

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